ジュニアラリーの思い出 長野県第五団 香織 私は4月27,28,29日と、長野県にある『高遠少年自然の家』に、長野県じゅうの5年生が集まるジュニアラリーに行きました。私達五団の五年生は私を含める七人しかいないのですが、体調が悪くて当日に休んでしまったスカウトがいて、私を含めた5人で高遠少年自然の家に向かいました。 高遠少年自然の家に着くと、一番先に自分の名前が書かれたネームプレートをもらいました。よ〜く注意してみてみると、色紙で作ってあったのですが、一人一人色紙の色、組み合わせが少しずつ違いました。私はそのとき、「結構こってるな・・・」ぐらいにしか思っていませんでしたが、これは、ちゃんとした意味を持っていたのです。 「はーい、集合!皆、きれいに並んでねー!」 かけ声がかかったので、私たち五団は一団から順に並んでいたので、五団の場所に並びました。 「皆さん、こんにちはぁ!・・・」 という挨拶から始まって、開会式のプログラムが次々とこなされていきました。本当はこんなことじゃいけないんだけど、私は友達と一緒にかけ声がかかる前に、すぐそこに流れている川で遊んでいたので、開会式が終わるまで、退屈で退屈で仕方ありませんでした。でも、そんなことを思っているのもつかの間、リーダーは大きな声で私達に言いました。 「はーい、ネームプレートの色がオレンジとピンクの人ー!ここに集まってねー!はいはい、赤とオレンジの人もここに集まってね!」 さっきもらったネームプレートを、私はそうっと裏返して色を確認しました。私の名前が書かれているネームプレートの色は、― ピンクと青色。自分の色がいつ呼ばれるかと耳をそば立てて聞いていました。なかなか呼ばれなかったのですが、ついに呼ばれました。 「ピンクと、青色の人ー!」 なにしろ、長野県じゅうの五年生が集まるので、、かなりの大人数でしたが、人の山をかきわけかきわけ(あのとき、私にかきわけられた五年生、ごめんなさいっ)、私の色を呼んだリーダーの元に向かいました。 「はい、ここにならんでいてね。うごいちゃだめだからね」 リーダーは、私が列の後ろに並ぼうとすると、私の肩をつかんで、列の一番前に連れてきて、こう言いました。なんで後から来たのに一番前なのかなあ、と考えていたら、私の団が五団だから、一団からかぞえると、一番私が早いんだなぁ、とか、どうでもいいことをぼぉっと考えているうちに、自分たちの部屋(バンガローだった気がする)につきました。 リーダーが、「ここがあなた達スカウトの住む部屋です。各リーダーの指示に従って、行動してください。」とだけ言って、私たちを隅のほうへ行くように指示し、パトロールの名前と目標、それからパトロールの旗を作って係分担をしておくように言いました。でも私たちは、みんな名前も知らない人と一緒に座っているので、なんだか緊張して、パトロールの名前を決めるどころか、声さえ出せないくらいでした。 「あら?もう決まったのかしら??」そこへリーダーが帰ってきました。リーダーの問いに私たちは首を横に振っただけで、後は誰も何も言いませんでした。 「・・・仕方ないわねぇ。リーダー、ちょっと用事があるから抜けるけど、ちゃんと決めておいてね」 リーダーはそれだけ言うと、またまたどこかへいってしまいました。 「むしゃむしゃむしゃ・・・」 なにやら変な音が聞こえてきたと思って、音のするほうへ目を向けると、こういうキャンプが初めてなのかわかりませんが、昼食の残りのサンドイッチをここでむしゃむしゃ食べているスカウトがいました。私は信じられなくて(どうしてこういうところで平気で一人でサンドイッチを食べられの??本当にこの人私と同い年なのかな・・?)とも思いました。みんなもそう思ったらしく、「ねぇねぇ、あのさ・・」とさっきまでお互い口をきくこともなかったのに、自然におしゃべりすることができました。変な言い方だけど、みんなと私が自然に仲良くできたのは、もしかしたらあの人のおかげかもしれない・・と思ったのでした。 楽しかったジュニアラリーも今日でおしまい。という日の夜遅く、私は11時過ぎまで床に寝転がってお互いの住所を教え合っていました。ジュニアラリーでは、あのときが一番楽しかったかもしれません。私は今でも、ジュニアラリーで友達になったこと、一年近く文通をしています。とっても楽しいです。ジュニアラリーは、友達がいっぱいできるチャンスだったのかも・・・と今では思っています。とっても楽しいジュニアラリーでした。終わり |
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