「薬用キノコ類」
ハナビラ茸
ハナビラタケ(人工栽培したもの)


カワラタケ アラゲカワラタケ
カワラタケ(長野県長和町2006.10 )      アラゲカワラタケ(長野県上田市武石2004.10 )
(Matsubara 撮影)


ヒラタケ
ヒラタケ(兵庫県 カバシマさん 撮影 2006.11.5のメールより)
家のもみじの枯れ木に生えたものだそうです。



薬用キノコの利用法
  1. キノコの種類は特に問いません。椎茸、マイタケ、やまぶし茸、ヒラタケ、花びら茸など。十分に乾燥します。ビタミンDの生成を考えると天日乾しが良い。
  2. 粉末にします。粉砕にはいろいろな装置があると思いますが、私は「MASTER」(鞄結档ニコム取り扱い)を使っています。
  3. (朝、パン食の場合):ヨーグルトを器に入れ、スプーン小に1杯程度、キノコの粉を入れ、良くかき混ぜて食べます。もし匂いが気になるならジャムなどを一緒に混ぜます。
  4. (朝、和食の場合):みそ汁の中にスプーン1杯程度を入れ良くかき混ぜます。調理前に入れるとなお良い。
 キノコの粉を利用する場合、最低でも2ヶ月は毎日続けます。そうでないと体の中の免疫系の働くモードが切り替わりません。
 現在、がんでないか又は治療後の転移がなく、再発予防のために利用する方には2ヶ月続けては1ヶ月休み、また2ヶ月続けるという利用の仕方をお勧めします。

 免疫系には「細胞性免疫モード」(TH1モード)と「液性免疫モード」(TH2モード)の2つがあって、前者はウイルスや細菌、がん細胞攻撃モードであり、後者はバクテリアや寄生虫、花粉などの進入異物質攻撃モードであることが知られています。がんと闘うにはTH1モードになる必要があります。キノコにはTH1モードの免疫細胞を刺激し、活発化する成分があることが知られています。活性化したT細胞はB細胞に信号物質を送り、B細胞はIg-G抗体を生成します。この抗体は主にウイルスなどの異細胞を攻撃します。注)

 TH2モード下でも信号物質がB細胞に送られますが、B細胞はIg-E抗体を生成します。この抗体は肥満細胞に作用して進入異物質に対してアレルギー反応を起こします。アレルギー体質のかたはTH2モード優位になっている可能性が高いと判断されます。

 キノコの粉は花粉症のかたに効果があることが知られています。花粉症が改善された場合はTH2モード優位からTH1モード優位へ切り替わっていることを示します。この場合も短期では効果が期待出来ず、年間を通じて利用をするのがよいでしょう。

 風邪を引きやすい体質の場合も、やはりTH2モード優位なっている可能性が高いと見られます。この場合も短期間のキノコ粉末の利用では効果が出ません。
 注) Ig-G抗体の働きはさらに複雑で、すべてがわかっているとはいい難い現状にあります。


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